最新の廃棄リチウム電池回収乾式処理設備及びプロセス分析

廃棄リチウム電池には、再生不能で経済価値の高い重金属資源が大量に含まれています。リチウム電池の正極片材料はコバルト酸リチウム粉末で、負極片材料はグラファイト粉末であり、正極片・負極片のいずれにもコバルト、ニッケル、マンガン、銅、アルミニウムなどの金属材料が大量に含まれています。

廃棄または不良品のリチウム電池を効果的に回収処理できれば、廃棄電池による環境への負荷を軽減できるだけでなく、コバルト、ニッケル、マンガンなどの重金属資源が浪費されるのを防ぐこともできます。そのため、資源の逼迫と環境治理のニーズから、世界各国は廃棄リチウム電池の回収利用を非常に重視しています。

廃棄リチウム電池の回収処理プロセスにおいて、主に乾式回収技術と湿式回収技術が採用されています。其中、湿式回収技術はプロセスルートが長く、投資額が大きく、必要な設備も多い上に、金属アルミニウムの回収ができず、且つリチウム電池中の PVDF(ポリフッ化ビニリデン)を処理することができません。

乾式回収技術は主に高温(約 800℃)乾式技術と低温(約 400℃)乾式技術に分類されます。乾式回収技術はプロセスルートが短く、設備数が少なく、PVDF を効果的に処理できますが、エネルギー消費量が大きく大量の熱量を消費するという課題があります。また、乾式処理では酸性ガス HF(またはその他のハロゲン化水素ガス)と有機物の分解排ガスが発生し、これらを単独で処理しなければ環境への影響が大きくなるため、環境保護設備への投入額が非常に大きくなります。

リチウム電池回収処理設備には、解体ライン(段階的利用ライン)+研磨粉砕風選ライン+抽出(逆抽出)生産ラインが含まれます。其中、研磨粉砕風選ライン(俗称:打粉ライン)は最も重要な部分であり、廃棄リチウム電池打粉ラインはリチウム電池回収処理成套設備の核心となります。しかし、国内の多くのメーカーは依然として特定地域のプロセス(シュレッダー破砕+二段階粉砕・研磨+風選、且つ中高温加熱炉を外部調達)をそのまま適用しており、帯電した廃棄リチウム電池が引き起こす引火・爆発のリスクを根源的に解決できていません。また、加工コストは 1 トンあたり約 3000 元に達しています。

当社は海外の先進技術を導入し、プロセスの改革を行いました。自社生産の高温熱分解炉の給餌部に周波数変換速度調整機能を設計し、高温真空ベルトを形成することで、シュレッダーの防火・防爆問題を根本的に解決すると同時に、設備及び生産運転コストを大幅に削減しました。この独自のプロセスを採用したリチウム電池回収処理設備生産ラインは、窒素などの酸素遮断ガスを使用しないため、設備コストと生産運転コストを大幅に低減することができます。

そのため、当社は誠意を持って「リース後購入」「OEM 請負」などの提携形態を同時に提供しており、ご相談をお待ちしています!

補足説明

  1. 専門用語の産業適合性
    • 「PVDF」:ポリフッ化ビニリデンの略称で、リチウム電池正極材料のバインダーとして広く使用される樹脂で、日本の電池リサイクル分野では「PVDF」または「ポリフッ化ビニリデン」と表記されるため、略称を優先して技術的明確性を保ちます。
    • 「梯处回用」:リチウム電池の「段階的利用(だんかいてきりよう)」を意味し、性能が低下した電池を蓄電システムなど他用途で再利用するプロセスを指し、産業界での標準用語に合致します。
    • 「打粉线」:研磨粉砕により材料を粉末化するラインの俗称で、日本の設備メーカーでは「打粉ライン(だふんらいん)」とも呼ばれるため、原語の俗称を保持しつつ産業現場での理解性を確保します。
  2. 技術プロセスの表現精度
    • 「变频调速」:電気機器の速度調整技術で「周波数変換速度調整(しゅうはすうへんかんそくどちょうせい)」と訳し、設備の技術仕様を正確に伝えます。
    • 「高温真空带」:高温環境下で真空を保持する搬送ベルトを「高温真空ベルト(こうおんしんくうベルト)」と表記し、設備の構造特徴を明確化します。
  3. ビジネス用語の自然性
    • 「先租后购」:設備リースの後に購入するモデルを「リース後購入(りーすごこうにゅう)」と訳し、日本のビジネスシーンで通用する表現に合わせます。
    • 「代工承包」:OEM 生産や請負業務を「OEM 請負(OEM うけおい)」と表記し、産業提携における標準的なビジネス用語に準拠します。

相关标签:

© 2011-2024 江西铭鑫冶金设备有限公司